78号(2018年10月発行)

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第3回定例会報告(8月31日〜10月1日)

H29年度 決算審査
賛成多数により一般会計、特別会計ともにすべて認定されました。

 昨年度は皆川りうこが決算特別委員長、それ以前の2年間は監査委員だったため審査に加わらず、今年度は三年ぶりの決算特別委員として審査しました。国分寺市一般会計歳入歳出決算については、予算執行、政策、監査の指摘事項等の視点から問題があるとし、皆川は反対しました。

質疑より(一部抜粋)

2つの課で、「失念」により年度を超えての支払い

皆川りうこ
監査で指摘されている事項。年度内で支払いすべきものを失念により翌年度に支払いしていたが何故か?失念に至る職場環境に問題はなかったのか?原因を調査せよ。
政策課長
事務の基本中の基本事項。分析し、今後この様なことがないようにする。

市長、副市長、政策部長からも「指摘については真摯に受け止める」と反省、お詫びの言葉がありました。

図書館事業でのボランティア(書架整理等)登録人数、活動の状況等。

皆川りうこ
図書館ボランテイアの実施要綱では、18歳までと年齢制限があるが、18歳以下の中高生なども参加できるような仕組みづくりをせよ。学校以外の居場所として図書館もその一つと考えてはいかがか。そのための要綱見なおしを。
図書館課長
「国分寺市教育ビジョン」の中でも子どもが生き生きと活動できる居場所とあり。その視点からも考えて行きたい。

市有地売り払い収入が予算額に対して65%減

予算額と収入済額に大幅な差があるものだが、個別説明書への記載がないことが皆川の質疑により判明し資料提出が遅れた。市民への説明責任として不適切だった。

生ごみ堆肥化事業 収集量・処理機の助成の状況等

皆川りうこ
何度も指摘している問題だ。生ゴミ処理機の助成補助を受けている市民に、ゴミ減量の実態がわかるアンケートを取る必要がある。何台助成したのかが目的ではないはず。
ごみ減量推進課長
認識している。アンケートは検討課題。

婚姻届け出の際の受理証明台紙売り払い収入90%もの減額!

 補正予算額16万円(100冊分)に対して90%減の1万6千円(10冊)の収入だった。事業所選定に時間を要したとの説明があった。この事業は、昨年補正予算計上したものだが、そもそも補正しなければならないほど緊急なものではないはず(政策経費であるなら当初予算とすべきことを理由として当時反対した案件です)。

講師料の謝礼基準(現状はH15のものを基準としている)

皆川りうこ
講師への謝礼は基準表に基づいて支払われているが、10年以上経過し金額含めて見直しが必要ではないか?
財政課長
全庁的な調査をして必要な見直しはする。

再任用の配属先

皆川りうこ
この数年は超過勤務もあるようだ。どの業務か等分析しているか?再任用の配属先は51か所だが、適切に運用されているか?
職員課長
全体的に業務が増えているのでその関係での勤務となる。適切に運用されている。

第一号法定受託事務(社会福祉法人の許可事務、インフルエンザ予防接種等)

皆川りうこ
本来は国が行うべき事業であるから、国庫支出の財源があるはず。交付税に参入されているとのことだが、国分寺市は不交付団体だ。国は負担を自治体に押し付けている。財源措置を国に求めるべき。
健康部長
市長会においても国に求めている。

一般質問では(一部抜粋)

使い捨てプラスチックNO!

皆川りうこ
マイバッグキャンペーン推進を!
行政側の答弁
啓発運動を推進していく。

歩道を塞ぐバス停「北の原住宅」

皆川りうこ
60センチ幅の歩道にほぼ同じ幅約50cmの石置き型のバス停がある。乗降の際、危険で歩行者も通れない。改善を求める。
北の原住宅バス停
建設環境部長
現場を確認した。都道だが安全性の観点から、バス会社、東京都に危険個所の改善を要望する。

どうなっているの!?窓口職員の接遇?

皆川りうこ
カウンターに足を乗せて、居眠りしている実態がある。接遇マニュアルも15年以上経過している。見直すべき。
総務部長
苦情は職員課に入ることがあり所属長に伝え、注意する。見直しの時期に来ていると認識する。

各種ハラスメント対策は?

各種ハラスメントは人権侵害そのものです。市としての取り組みがわかるよう防止指針の公表を求めましたが何故か今回も消極的な答弁に留まっています。接遇のマニュアルも公表すべきです。

【陳情→否決】「日本政府に核兵器禁止条約への調印を求める意見書の提出を求める陳情」

 「世界唯一の戦争被爆国の日本であればこそ、条約への署名や批准に向けて議会としてもその意思を表明すべき」として皆川は賛成しましたが、残念ながら議会としては過半数の反対により陳情は否決されました。

【可決】「定数2削減議案」来年の統一地方選挙から22人の定数となります。

不祥事や疑惑などで政治不信が募るなか、参議院議員の定数が6増となりお手盛りとの厳しい声が上がっています。信頼回復のための自らの改革は必須です。
今議会では市の議員定数削減の議案が提案されました。議員定数については、前回の見直しから12年以上が経過し、今回は見直すタイミングと考え、賛成しました。一方で、提案から結論までが短期間で十分な議論ができなかったとの声もあり、その過程には不信感が残ったと言わざるを得ません。
今後、削減によって立候補の際に女性であることが不利にならないよう、議会における環境整備をすることも重要です。例えば、出産・育児に関する休暇制度の導入などに取り組むことも必要と考えます。